ASEANを発足時から牽引し続ける「微笑みの国」タイ。 世界の先進国を目指し、産業構造の改革が進められています。 首都バンコクは、クレジットカード大手マスターカードの調査する「世界で人気の旅行先ランキング」で4年連続1位に輝きました。 日本人からも人気の観光地であるタイ。そんなタイの基本情報をお教えします。
平均年齢38歳 成熟を迎えつつある国
タイは、日本の約1.4倍の大きさの国土に約6,765万人が暮らす国です。 平均年齢は、38歳とASEAN加盟国内では比較的高いものの、人口ボーナス期は2031年まで続く見通しです。また、生産年齢人口は全人口比71.8%となる約4,700万人で、成熟を迎えつつも活気あふれる国です。2018年の名目GDPは、5,040億米ドルとASEAN加盟国内2位の経済規模でした。タイはASEAN加盟国内で常に上位の名目GDP額を創出しており、東南アジアの経済成長を長期に渡り牽引し続けています。経済成長率は4.13%で、近年4%前後を推移し、安定した経済成長を持続させています。
タイランド4.0へ
タイは、これまで経済大国としてASEAN経済を牽引してきました。しかし、世界の国々の中で、タイの経済規模はいまだ中進国であり、今後先進国入りを目指すためにはより高い経済成長率を持続しなければなりません。また、タイ政府は新興国が経済発展により中進国へ成長した後、工業を軸とした産業構造やそれまでの経済政策転換ができずに経済成長率が低迷する「中進国の罠」と呼ばれる状況へ転落することへの危機感を抱いています。 「中進国の罠」回避し先進国入りを目指すため、タイ政府は2015年に国家長期経済開発計画「タイランド4.0」を発表しました。「4.0」はIoTやAI等に代表される第4次産業を示しています。 タイは国の主導のもと、現在の工業・輸出産業を中心とした産業構造を改革しているのです。以下の10産業は中長期的に主要産業へ育成する具体的方針がしめされている産業です。 ■次世代自動車 (Next Generation Automotive ■スマート・エレクトロニクス (Smart Electronics) ■富裕・医療・健康ツーリズム (Affluence, Medical & Welfare Tourism) ■農業・バイオテクノロジー (Agriculture and Biotechnology) ■未来食品 (Food for the Future) ■ロボット産業 (Robotics) ■航空・ロジスティック (Aviation and Logistics) ■バイオ燃料とバイオ化学 (Biofuels and Biochemical) ■デジタル産業 (Digital) ■医療ハブ (Medical Hub) まだ科学技術分野のノウハウが少ないタイにとって「タイランド4.0」の成功には海外からの投資が欠かせません。そこでタイ政府は、海外からの投資を誘致するため、タイ東部の3県(チョンブリ県、ラヨン県、チャチュンサオ県)を「東部経済回廊(EEC)」として投資優遇地としました。この地域では税金の優遇措置が取られ、EECへの投資は最長8年間法人税が全額免除となり、その後の5年間も法人税を50%免除する措置を取りました。 またタイ政府は、上記10産業育成やインフラ整備を目的として、今後5年間で1兆5,000億バーツ(約4兆5,000億円)を投資する予定です。 タイは、猛烈な勢いで次の時代に向け行動しているのです。
まとめ
タイは、政治・経済両面で国造りの新たな段階へ入り、「ASEANの経済大国」から「世界の経済大国」への歩みを進めています。 科学技術分野へ積極的に投資を行い、主要産業へと育成を行っているため、今後タイが先進分野で世界をリードしていくかもしれません。 親日国であり今後、科学技術のみでなく、「世界の経済大国」となるかもしれないタイと良好な関係を築くことで日本にとっても、今後共に成長するパートナーとなることが期待できます。 タイとともに更なる成長を目指しませんか。
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ASEANを発足時から牽引し続ける「微笑みの国」タイ。 世界の先進国を目指し、産業構造の改革が進められています。 首都バンコクは、クレジットカード大手マスターカードの調査する「世界で人気の旅行先ランキング」で4年連続1位に輝きました。 日本人からも人気の観光地であるタイ。そんなタイの基本情報をお教えします。
平均年齢38歳 成熟を迎えつつある国
タイは、日本の約1.4倍の大きさの国土に約6,765万人が暮らす国です。 平均年齢は、38歳とASEAN加盟国内では比較的高いものの、人口ボーナス期は2031年まで続く見通しです。また、生産年齢人口は全人口比71.8%となる約4,700万人で、成熟を迎えつつも活気あふれる国です。2018年の名目GDPは、5,040億米ドルとASEAN加盟国内2位の経済規模でした。タイはASEAN加盟国内で常に上位の名目GDP額を創出しており、東南アジアの経済成長を長期に渡り牽引し続けています。経済成長率は4.13%で、近年4%前後を推移し、安定した経済成長を持続させています。
タイランド4.0へ
タイは、これまで経済大国としてASEAN経済を牽引してきました。しかし、世界の国々の中で、タイの経済規模はいまだ中進国であり、今後先進国入りを目指すためにはより高い経済成長率を持続しなければなりません。また、タイ政府は新興国が経済発展により中進国へ成長した後、工業を軸とした産業構造やそれまでの経済政策転換ができずに経済成長率が低迷する「中進国の罠」と呼ばれる状況へ転落することへの危機感を抱いています。 「中進国の罠」回避し先進国入りを目指すため、タイ政府は2015年に国家長期経済開発計画「タイランド4.0」を発表しました。「4.0」はIoTやAI等に代表される第4次産業を示しています。 タイは国の主導のもと、現在の工業・輸出産業を中心とした産業構造を改革しているのです。以下の10産業は中長期的に主要産業へ育成する具体的方針がしめされている産業です。 ■次世代自動車 (Next Generation Automotive ■スマート・エレクトロニクス (Smart Electronics) ■富裕・医療・健康ツーリズム (Affluence, Medical & Welfare Tourism) ■農業・バイオテクノロジー (Agriculture and Biotechnology) ■未来食品 (Food for the Future) ■ロボット産業 (Robotics) ■航空・ロジスティック (Aviation and Logistics) ■バイオ燃料とバイオ化学 (Biofuels and Biochemical) ■デジタル産業 (Digital) ■医療ハブ (Medical Hub) まだ科学技術分野のノウハウが少ないタイにとって「タイランド4.0」の成功には海外からの投資が欠かせません。そこでタイ政府は、海外からの投資を誘致するため、タイ東部の3県(チョンブリ県、ラヨン県、チャチュンサオ県)を「東部経済回廊(EEC)」として投資優遇地としました。この地域では税金の優遇措置が取られ、EECへの投資は最長8年間法人税が全額免除となり、その後の5年間も法人税を50%免除する措置を取りました。 またタイ政府は、上記10産業育成やインフラ整備を目的として、今後5年間で1兆5,000億バーツ(約4兆5,000億円)を投資する予定です。 タイは、猛烈な勢いで次の時代に向け行動しているのです。
まとめ
タイは、政治・経済両面で国造りの新たな段階へ入り、「ASEANの経済大国」から「世界の経済大国」への歩みを進めています。 科学技術分野へ積極的に投資を行い、主要産業へと育成を行っているため、今後タイが先進分野で世界をリードしていくかもしれません。 親日国であり今後、科学技術のみでなく、「世界の経済大国」となるかもしれないタイと良好な関係を築くことで日本にとっても、今後共に成長するパートナーとなることが期待できます。 タイとともに更なる成長を目指しませんか。