ASEAN文化圏人材紹介の株式会社電広
有料職業紹介事業(23-ユ-301906)

お問い合わせ


0522433751 メールでのお問い合わせ Facebookへ

フィリピンの基本情報

フィリピンの基礎知識 2019年(まとめ)

フィリピンの基本情報(まとめ)

南シナ海と太平洋との間に浮かぶ約7,000の島々からなるフィリピン。 日本の約5分の4の国土に約1億500万人が暮らしています。親日家も多いフィリピンでは日本へ来日し在留する人が、年々増加傾向にあり、日本の人手不足を解消する人材としても期待されています。そんなフィリピンについてお伝えします。

平均年齢24.2歳 1億人の活気あふれる国

フィリピンは国土面積約30万㎡で日本の約8割を誇ります。人口は、2017年の国連推計で1憶492万人。ASEAN加盟国内では3番目の数字で、1950年から現在に至るまで毎年上昇を続けています。この人口増加に伴う人口ボーナス期は2045年まで続く見込みです。また、若い人が非常に多く、平均年齢24.2歳はASEAN内で3番目を誇ります。生産年齢人口は、6,720万人で、全人口比64%と高く、今後も成長が期待できる国であることがわかります。また400年近くスペインの植民地であったことも影響し、国民の90%がキリスト教徒(主にカトリック)であると言われています。 フィリピンは、かつて「アジアの病人」と言われるほど、国家の財政状況は最悪の状態でした。1965年から1985年まで在任したマルコス大統領時代に、政府機関の汚職や腐敗が蔓延していたことで、政治不信が内外に強まり、海外からの投資が落ち込んだことが要因と考えられています。しかし、2010年に就任したアキノ大統領が、財政健全化や政府機関の汚職・腐敗の一掃を掲げ改革し、フィリピンを経済成長の軌道へ乗せました。現在では、「新たなアジアのエコノミックタイガー」と呼ばれています。 未だ一人当たりGDPは、ASEAN内で6位と低いものの、近年急速に成長しており、経済成長率は、2018年で6.24%と、近年6%以上の成長率を維持しています。名目GDPは、2016年時点で3,047億米ドルでしたが、2020年予測値で、約900億米ドル増え3,920億米ドルになると予測されています。フィリピンは、これから成長していく国なのです。

日本とフィリピンの関係

現在フィリピンとの日本との関係は良好です。フィリピンにとって、日本は最大の輸入国であるともに、アメリカに次ぐ輸出国となっています。また、日本は、フィリピンへの最大の投資国ともなっています。特にODA(政府開発援助)の援助額は、最も大きく、40年以上も武力紛争が続くミンダナオ島の和平支援や復興支援をしています。 第二次世界大戦時、日本はフィリピンを戦場にしてアメリカとの戦闘し、民間人を含む多くのフィリピン人犠牲者を出しました。そんな歴史がある中でも、前アキノ大統領は、日本を「戦略的パートナー」として位置づけ、「包括的連携協定」を締結し、現在でも貿易や人的交流が盛んにおこなわれています。フィリピンでこの協定が結ばれているのは日本だけです。 現在では、フィリピンは親日国として知られ、2019年に日本の調査会社が行った調査では、日本に対して好意を持つ人がASEANでトップであることがわかりました。フィリピンでは,日本のアニメやゲームが若者を中心にブームとなっており、こうした背景から若者を中心に日本に友好的な人が多いのかもしれません。

質が高く豊富な人材

フィリピンは数多くの先進国から大きな注目を集めており、特に、フィリピンの優秀な人材への関心は高まりを見せています。 フィリピンは、アメリカ・インドに次いで英語を話す人口が多い国として知られています。 かつてのフィリピンは多民族国家で国内に各地域で170を超える母語が存在する状態でした。そこで国内言語の統一を図るため、1974年に施行された教育省令によって、フィリピン語と英語による二言語併用教育政策が発表され、英語が広く使われるようになりました。 そんなフィリピン人の英語力に国外の企業から注目を集めているのです。英語のできる質の高い労働力を確保できることから、2014年には、コールセンター数でインドを抜き世界トップとなりました。 これにより産業構造が変化しはじめており、2013年の産業別就業者構成は、それまで主要産業であった農林水産業を30.9%に抑え、コールセンター事業を含むサービス業が53.4%でトップとなっています。 高等教育を受けたフィリピンの優秀な人材は英語が堪能であるため、フィリピンよりも好待遇の海外企業へ就職する人々が後を絶ちません。更に、フィリピンは現在人口ボーナス期に突入しています。今後も質の高い人材の輩出が長期に渡って期待できます。  海外へ就職するフィリピン人の約9割は、中東・アジア地域に就職しています。ところが、日本は、フィリピン人の就職先国別ランキングで10位外と他の国々に比べ遅れをとっており、優秀な人材を逃していると言えるでしょう。優秀なフィリピン人を様々な分野で獲得することは、企業の成長へとつながっていくかもしれません。

まとめ

フィリピンは、平均年齢も非常に若く、人口が今後も増え続けることから質が高い豊富な人材の供給が期待できます。英語を使うことができる人材も多く、職種にかかわらず多くの人材が海外企業から注目を浴びています。日本の企業も今後のグローバル化の軸の1つとしてフィリピン人の採用が必要かもしれません。