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外国人と働くために

インドネシア社員と上手に付き合う7つのコツ

インドネシア社員とうまく付き合う7つのコツ

外国人を雇ったり、外国に支店を出したりすると、言語や文化の差に驚かされることは必ずあります。ここではインドネシア人性格や文化をご紹介しながら、インドネシア人と上手に付き合うコツを7つご紹介します。

その1 ~インドネシア人の性格を知る~

インドネシア人の従業員は、インドネシアの常識の中で行動をします。インドネシア人の性格や常識を知っておくことは重要です。よく言われる項目をまとめました。 ①帰属意識が強い。根回しは重要 ②対立は好まないが、責任も負わない ③はっきりノーを言わない ④感情をあまり表に出さない ⑤流行にのりやすい 全体的に、一般的な日本人と近い性格かもしれません。但し、③の項目については、日本人の感覚とは少し違うので注意が必要です。日本人ではっきりノーと言えないタイプの人は、「嫌々でもやることはやる」といったイメージがあると思います。インドネシアの場合、何度か催促をしても返答がない場合は「やる意思がない」ことの表れです。仕事を頼んだつもりなのに全然取り組んでくれない、といった時には、この状況かもしれません。任せてある仕事も頻繁にチェックしたり、「ホウレンソウ」の教育をしたりすることで未然に問題を解決する必要があるでしょう。

その2 ~「ゴム時間」を管理する~

インドネシア人とビジネスをする上で、日本人によく驚かれるのが時間の感覚です。インドネシア人は日本人から見ると時間にルーズな面があります。交通機関も遅延が目立ち、友人との待ち合わせも30分程度は当たり前のように遅れてきます。ビジネスの場でも、工期や納期の遅延は日常的に発生します。こういった時間感覚は、「ゴム時間」などと呼ばれています。ジャカルタの事務所などであれば、渋滞を理由に遅刻してくる社員は少なくありません。こういった独特な感覚「ゴム時間」があるので、遅刻した社員をいきなり叱ると逆に驚かれてしまう可能性もあります。事前に日本のビジネスにおける時間の重要性を、順序立てて、しっかり説明することが求められます。 企業ごとでインドネシア人の意識を変える取り組みも見られます。ある会社では始業時間に必ず朝礼を始めるように制度化しました。こうすることで、遅刻してくる社員に「遅刻すると恥ずかしい思いをする」と考えてもらえます。また、遅刻がない社員に皆勤賞などで表彰することで意識を高める企業もあります。とはいえ、緊急事態の場合もありますので、予期せぬ事態で遅刻する場合の対応などは事前に教えておくのも一つの方法です。

その3 ~明瞭化できるものは明瞭化する~

インドネシアでは転職にポジティブなイメージがあります。慢性的に人手が不足している職種では、より好条件の企業があればすぐに転職を考えます。また、インドネシア国内では、平気で自身の給料の話をします。そのため、同じ仕事をしている仲間同士でも、給料の差があれば不信感につながります。インドネシア人の中には感情的に捉える方もいますので、給料体制を明瞭化することで、誤解を減らすことは必要かもしれません。  また、インドネシアに限らず、異文化の方とコミュニケーションをとる際には、曖昧にしないことは重要です。特に日本人は婉曲的な表現が多いとされています。説明をしていて、少しでも怪訝そうな顔をしたら、理解できているかどうか確認した方が良いでしょう。話し方のコツとしては、結論を先に述べてから理由を説明するようにすると相手が理解しやすいです。

その4 ~人前では叱らない~

インドネシアの方はプライドが高いと言われています。そのため、人前で叱られると大きな侮辱を受けたと感じてしまいます。何か問題があるときは、個室に移動するなど、2人で話し合うようにしましょう。仮に、人前で怒ってしまうと、怒られている本人だけでなく、周りで見ているインドネシア人からも反感を買うことになります。どれだけ筋道が立っていても悪者扱いを受ける可能性がありますので注意してください。更に、こういった場面で受けた恥は何倍にもして返すことがあります。  叱り方としては、必ず何が原因で何が起きているのか、その対策は何なのかを整理した上で別室に呼び、2人で話し合いをすることが良いでしょう。

その5 ~目標設定を明確にする~

インドネシア人の大きな特徴の一つに、自身での目標設定が苦手ということが挙げられます。目標を立てて逆算することが少ないため、仕事も遅れがちです。慣れるまでは目標を設定してあげると良いかもしれません。長期的な目標は忘れてしまうため、中期的な目標を設定してください。するとスケジュール意識も生まれ、仕事の効率が上がります。また、中期的な目標を達成した時には、しっかりと褒めることも大事です。

その6 ~イスラムの風習に理解を示す~

インドネシアは多民族国家ではありますが、国民のほとんどはムスリムです。下記にムスリムと接するときの注意事項をまとめました。 <礼拝>  イスラム教では、1日5回の礼拝が義務付けられています。厳密には5回ですが、状況などに合わせて、3回とすることもできます。1回あたりの礼拝時間は5~10分程度です。礼拝の前には手、足、顔などを水で清めます。礼拝は畳1畳手程度のスペースがあれば行うことができます。広いスペースを用意する必要はありませんが、企業側で場所を用意するとよいと思います。 <禁止されている食べ物>  イスラム教では、豚肉とアルコール類の飲食が禁止されています。それ以外の食肉も厳密には細かな規定があります。魚介類は基本的に食べることが出来ます。日本では「飲みニケーション」と言われますが、ムスリムとの食事には配慮が必要です。歓迎会のつもりが、ムスリムの心を傷つけることもありますので注意しましよう。 <ラマダーン(断食)>  イスラム教では毎年約1か月間、日中の飲食を断ちます。ラマダーンの時期はイスラム暦に基づいており、一定の日ではありませんが、おおよそ5月~6月となります。断食といっても、完全に食事が出来ないわけではなく、日没後は食事が許されます。日中は軽い水分補給はすることが可能です。 <左手で他人に触れない>  イスラム教では左手は不浄とされています。そのため、左手で他人に触れたり、物を受け渡したりといったことを嫌います。何気ない動作なので、すべてに気を付けるのは難しいかもしれませんが、知っているだけで配慮の気持ちが生まれると思います。

その7 ~インドネシア語を使ってみる~

インドネシアはインドネシア語の他に英語にも堪能です。日本で働く方であればある程度の日本語はできる場合がほとんどです。そのため、日本人とのコミュニケーションもさほど不自由しません。「インドネシア語を使ってみる」と言ったのは、インドネシア語で日常会話をするということではなく、「心の壁を取り除く」ことを狙っているからです。想像してみれば簡単だと思います。自分が単身で海外にいるとします。慣れない土地での生活に、見えない壁を感じる事があるかもしれません。そんな中で外国人の同僚が日本語に興味を持ってくれたら嬉しくなると思いませんか?インドネシア人も同じことです。日本人の側からインドネシアに興味があると示すことでインドネシア人も心を開いてくれるのです。

まとめ

インドネシア社員と上手に付き合うコツとして、7つの項目をご紹介しました。これを読んで、良い印象ばかりではないと思います。しかし、インドネシア人は基本的に明るく、人懐っこい性格をしています。また、親日度の高さもあって、日本人に対して敬意を持って接してくれる方がほとんどです。非常に真面目な部分もあり、インドネシア人を雇う日系企業には大変喜ばれます。国境の壁はお互いの理解を目指すことで確実に低くすることができます。是非今回の7つのコツを参考に、互いに働きやすい職場を作り上げてください。