2019年10月24日、ANCグループはガジャ・マダ大学とのMoUを締結することが出来ました。これに併せ、ガジャ・マダ大学の学生を対象に特別講座を行いました。 ガジャ・マダ大学では、7月よりANCによる寄付講座が始まっており、すでに20名程の学生が日本語、日本文化、マナーなどについて学んでいます。今回は、ANC社長松久久也氏による特別講座として、日本とインドネシアの今後について講義が行われました。簡単に講義内容をご紹介します。
現在のインドネシアは日本の50年前
日本は2020年に東京オリンピックを迎えます。一大イベントに向けて、IT分野を中心に整備が進んでいます。同じ事が前回の1964年東京オリンピックの時にも起きました。高速道路や新幹線の開通が一気に進み、現在も続く、首都圏の交通インフラが完成したと言えます。この当時の日本の経済状況と現在のインドネシアの経済状況は似ています。インドネシアは国土も人口も日本の何倍もある国ですので、これから爆発的な成長をすることがうかがえます。今後日本並みかそれ以上の発展を続けていくことになるでしょう。
人手不足が加速する日本
一方で日本の人手不足には拍車がかかっています。出生率は低下し、高齢化が顕著化、生産年齢人口は年間100万人近く減少する見込みで、今後50年の内に半数近くにまで落ちるとの想定もあります。すでに建設や介護などの分野で人手不足が深刻化しており、「建設躯体工事の職業」に関して言えば、2018年の求人倍率が11.18と異常な数値を示しています。これはオリンピック特需も相まっての数字と想像されますが、他の職種でも3を超える者が多数あることから、人手不足の深刻さは明確です。
日本の救世主はどこに?
こういった人手不足を解消する方法は今のところ2つです。働いていない人に働いてもらうか、海外の人材に働いてもらうかです。働いていない人については、企業の定年を延長するなどの方法で対策を講じていますが、大きな解決には結びついていません。そこで、今後必要になってくるのが、外国人材の雇用推進です。外国の優秀な人材に日本で働いてもらうことで、人手不足を解消していくのです。その上でASEAN地域は非常に理想的な地域と言えます。経済の著しい発展の中、先進国である日本で学ぶことは多くあり、ASEAN諸国の若者にとっても日本に来ることはメリットがあります。つまり、日本とASEAN諸国とが手を取りあいWIN-WINの関係を築くことが出来るのです。
まとめ
こういった講義を聞いたガジャ・マダ大学の学生の目は真剣そのものでした。日本に対して憧れを持ってくれているインドネシアの学生たちは現在の日本に将来のインドネシアを重ねてさえいます。そのため、日本で行われる「おもてなし」や「改善」をビジネスの美学ととらえ、積極的に吸収し実践していこうとする強い意志を感じます。 インドネシアが近い将来、大きな飛躍を遂げることは間違いありません。それは、若者の目を見ればすぐにわかります。インドネシアの学生が社会の中心になった時、日本とインドネシアの関係がより強固になっていることを願います。
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2019年10月24日、ANCグループはガジャ・マダ大学とのMoUを締結することが出来ました。これに併せ、ガジャ・マダ大学の学生を対象に特別講座を行いました。 ガジャ・マダ大学では、7月よりANCによる寄付講座が始まっており、すでに20名程の学生が日本語、日本文化、マナーなどについて学んでいます。今回は、ANC社長松久久也氏による特別講座として、日本とインドネシアの今後について講義が行われました。簡単に講義内容をご紹介します。
現在のインドネシアは日本の50年前
日本は2020年に東京オリンピックを迎えます。一大イベントに向けて、IT分野を中心に整備が進んでいます。同じ事が前回の1964年東京オリンピックの時にも起きました。高速道路や新幹線の開通が一気に進み、現在も続く、首都圏の交通インフラが完成したと言えます。この当時の日本の経済状況と現在のインドネシアの経済状況は似ています。インドネシアは国土も人口も日本の何倍もある国ですので、これから爆発的な成長をすることがうかがえます。今後日本並みかそれ以上の発展を続けていくことになるでしょう。
人手不足が加速する日本
一方で日本の人手不足には拍車がかかっています。出生率は低下し、高齢化が顕著化、生産年齢人口は年間100万人近く減少する見込みで、今後50年の内に半数近くにまで落ちるとの想定もあります。すでに建設や介護などの分野で人手不足が深刻化しており、「建設躯体工事の職業」に関して言えば、2018年の求人倍率が11.18と異常な数値を示しています。これはオリンピック特需も相まっての数字と想像されますが、他の職種でも3を超える者が多数あることから、人手不足の深刻さは明確です。
日本の救世主はどこに?
こういった人手不足を解消する方法は今のところ2つです。働いていない人に働いてもらうか、海外の人材に働いてもらうかです。働いていない人については、企業の定年を延長するなどの方法で対策を講じていますが、大きな解決には結びついていません。そこで、今後必要になってくるのが、外国人材の雇用推進です。外国の優秀な人材に日本で働いてもらうことで、人手不足を解消していくのです。その上でASEAN地域は非常に理想的な地域と言えます。経済の著しい発展の中、先進国である日本で学ぶことは多くあり、ASEAN諸国の若者にとっても日本に来ることはメリットがあります。つまり、日本とASEAN諸国とが手を取りあいWIN-WINの関係を築くことが出来るのです。
まとめ
こういった講義を聞いたガジャ・マダ大学の学生の目は真剣そのものでした。日本に対して憧れを持ってくれているインドネシアの学生たちは現在の日本に将来のインドネシアを重ねてさえいます。そのため、日本で行われる「おもてなし」や「改善」をビジネスの美学ととらえ、積極的に吸収し実践していこうとする強い意志を感じます。 インドネシアが近い将来、大きな飛躍を遂げることは間違いありません。それは、若者の目を見ればすぐにわかります。インドネシアの学生が社会の中心になった時、日本とインドネシアの関係がより強固になっていることを願います。